筋トレだけでは変わらない。パフォーマンスを変える『体の使い方』とは?
金沢市のパーソナルトレーニングジム「Conditioning Studio esora」代表、作業療法士の前畑です。
当スタジオでは、日々の不調に悩む方はもちろん、限界を超えて挑戦し続けるすべてのアスリートの「心と身体」を全力でサポートしています。
スポーツを頑張っている方から、
「筋トレを頑張っているのに記録が伸びない」
「体が思うように動かない」
「ケガを繰り返してしまう」
そんなご相談をいただくことがあります。
実は、その原因は筋力不足だけではないかもしれません。
スポーツでは筋力や持久力はもちろん大切ですが、それ以上に重要なのが「体をどう使うか」です。
同じ筋力でも、体の使い方が変わるとことで、動きはスムーズになり、パフォーマンスの向上や怪我の予防につながります。今回は、筋トレだけでは変わらない理由と、パフォーマンスを高めるために大切な「体の使い方」についてコンディショニングトレーナー・作業療法士の視点から深く掘り下げて解説します。
筋トレだけではパフォーマンスが変わらない理由

スポーツのパフォーマンスを高めるためには、筋力を高める高負荷トレーニングは欠かせません。
筋肉量が増え、より大きな力を発揮できるようになることで、ダッシュやジャンプ、切り返しなど、競技のパフォーマンスを支える土台を作ることができます。
しかし、スポーツでは「力があること」と「その力を使いこなせること」は別の能力です。
高負荷トレーニングだけに偏ってしまうと、体の柔軟性や連動性が十分に発揮できず、本来持っている筋力を競技動作に活かしきれないことがあります。また、体の使い方に偏りがあるまま強い負荷をかけ続けると、一部の関節や筋肉へ負荷が集中し、怪我につながる可能性があります。
私は作業療法士・スポーツトレーナーとしてアスリートやスポーツ愛好家の身体を見てきた中で感じるのは、「筋力不足」よりも「体の使い方」に課題があるケースが非常に多いということです。
まずは、なぜ筋力があっても思うようにパフォーマンスに繋がらないのか、その理由について見ていきましょう。
筋力があっても動きが変わらないのはなぜ?
筋肉は「力を出す」ことはできますが、その力を「いつ・どの順番で・どの方向へ発揮する」かは体の使い方で決まります。
例えば、ランニングでは、脚の筋力だけでなく、体幹・股関節・脊柱・腕の振りが連動することで、前へ進む推進力が生まれます。
一つの部位だけ頑張ってしまうと、余計な力みが生まれ、疲れやすくなったり、思うようなパフォーマンスを発揮できなかったりします。
大切なのは『使える体』をつくること
スポーツで求められるのは、「筋肉がある体」ではなく、「必要な場面で動ける体」です。
そのためには、筋肉を含めて、柔軟性や安定性、バランス、スピード、そして全身の連動性を高め、効率的に体を動かせることが重要です。
「整える」ことと「正しく動かす」ことを積み重ねることで、体は本来の動きを取り戻し、競技パフォーマンスの向上や怪我の予防に繋げることができます。
【一般の方でも全く同じことが起きています】
これはアスリートに限った話ではありません。一般の方にも同じことが言えます。
健康づくりやダイエットのためにスポーツジムへ通い、マシントレーニングで筋力を鍛えている方も多いと思います。普段あまり使えていない筋肉に刺激を入れることで、筋肉がアクティベート(活性化)され、筋力向上や健康づくりにつながることはとても良いことです。
しかし、トレーニングの内容や体の状態によっては、アウターマッスルばかりが働きやすくなり、本来姿勢や関節を支えるインナーマッスルとのバランスが崩れてしまうことがあります。
その状態では、「筋力はついたのに肩こりや腰痛が改善しない」「運動しているのに体が思うように動かない」といった悩みにつながることも少なくありません。
だからこそ、筋力を高めることだけでなく、体を支える筋肉と動かす筋肉がバランスよく働き、効率よく体を使える状態を作ることが大切になります。
パフォーマンスを変える「体の使い方」とは
筋力を高めることは、パフォーマンス向上に欠かせない要素です。しかし、それだけでは十分ではありません。
スポーツや日常生活では、筋肉だけでなく、関節の動きや適合性、バランス、そして全身のレンん同棲が組み合わさることで、初めて効率良く体を動かすことができます。
体の使い方が変わることで、今まで発揮できなかった力を引き出し、競技力の向上やケガの予防にもつながります。
ここでは、体の使い方を変えるために大切なポイントをご紹介します。
体幹・股関節・胸郭の連動が動きを変える
スポーツでは、一つの筋肉だけが頑張るのではなく、体幹・股関節・胸郭などがスムーズに連動することが重要です。
例えば、ランニングでは、股関節だけが動いても速く走ることはできません。胸郭(胸椎)の回旋や体幹の安定性、腕の振りが連動することで、地面に加えた力を効率よく受け取り、前に進む推進力へ変えることができます。
体全体が連動して動くために重要な要素の一つとして、インナーマッスルがあります。
特に大腰筋という脊柱と股関節をつなぐ唯一の筋肉は連動を生み出すためにも重要です。
大腰筋を使うためには、アウターマッスルが優位にならない状況で大腰筋に刺激を入れてあげることが大切です。
そうすることで、無駄な力みが減り、少ない力でも効率よく動けるようになります。
「整える」ことで本来の力を発揮できる
パフォーマンスを高めるためには「鍛える」だけでなく、「整える」という視点も欠かせません。
筋肉の柔軟性や関節の可動域・適合性、姿勢、呼吸などを整えることで、筋力を発揮しやすい状態がつくられます。
上記で紹介した大腰筋はもちろん、体を支えてくれている足部の状態もパフォーマンスに大きく影響します。
足部の関節の適合性や皮膚などの柔軟性を整えることでも走りやすくなったりしますし、私がサポートしている選手は必ず、足の状態を確認しています。
体が整うことで、競技中の動きがスムーズになり、怪我の予防だけでなく、持っている力を最大限に発揮しやすくなります。
esoraのアプローチ:「身体操作トレーニング」

ここまでお伝えしてきたように、パフォーマンスを高めるためには、筋力だけではなく、体を効率よく動かす「体の使い方」が重要です。
そのため、Conditioning Studio esoraでは、単に筋力を鍛えるだけではなく、「なぜ思うように動けないのか」「どこで力がうまく伝わっていないのか」を評価し、一人ひとりの身体に合わせた身体操作トレーニングを行なっています。
身体を整え、正しく動かすことを積み重ねることで、本来持っている力を最大限に発揮できる身体づくりをサポートしています。
1. 身体の状態を評価し、「動きのクセ」を見つける
まず、姿勢や柔軟性、関節の動きや適合性、身体の使い方を確認し、パフォーマンスを妨げている原因を把握します。
2. 身体操作トレーニングで、「動ける身体」をつくる
体幹・股関節・胸郭などを中心に全身の連動性を高め、必要な筋肉が必要なタイミングで働く身体づくりを行います。
3. スポーツ動作につなげ、パフォーマンスを高める
競技動作を分析し、身につけた動きを競技や日常生活で再現できるようにし、「使える身体」として定着させていきます。
「筋トレだけでは変わらない。パフォーマンスを変える『体の使い方』とは?」まとめ
- 筋トレだけでは: 筋力を高めるだけでは、競技パフォーマンスを十分に発揮できるとは限りません。
- 筋力があっても変わらない理由: 大切なのは、身につけた筋力を効率よく使い、全身へ伝えられること。
- 使える体: 柔軟性・安定性・連動性を高めることで、本来持っている力を引き出せる。
- 体の使い方: 体幹・股関節・胸郭などが連動することで、動きの質が向上し、パフォーマンスアップや怪我の予防につながる。
- esoraのアプローチ: 身体操作トレーニングを通して、「整える」「動きをつくる」「競技につなげる」
「体の使い方」を見直し、本来のパフォーマンスを発揮できる身体へ。
スポーツパフォーマンスは、筋力だけで決まるものではありません。身につけた筋力を効率よく使い、競技につなげる「体の使い方」が重要です。
Conditioning Studio esoraでは、作業療法士・スポーツトレーナーとしての経験をもとに、一人ひとりの身体の状態を評価し、身体操作トレーニングを通して「整える」「動きをつくる」「競技につなげる」サポートを提供しています。
今回解説したような、効率的な「体の使い方」の獲得を目指す方は
「身体操作トレーニング」に関するよくある質問
身体操作トレーニングとは、筋肉を大きくすることを目的としたトレーニングではありません。筋力に依存した動きではなく、体幹・股関節・胸郭など全身の連動性を高め、自分の身体を思い通りにコントロールできる状態をつくることを目的としています。その結果、競技パフォーマンスの向上だけでなく、怪我の予防や動きの効率化にもつながります。私はJARTA認定スポーツトレーナーの資格を有しており、JARTAの身体操作理論をもとにトレーニングを提供しています。
筋トレは筋力や筋肉量を高めることが目的ですが、身体操作トレーニングは、その筋力を「使える力」に変えることを目的としています。筋力を高めることも大切ですが、それを競技や日常生活で効率よく発揮するためには、身体の使い方を身につけることが重要です。
ご安心ください。激しい運動や高負荷トレーニングを行うわけではありません。現在の身体の状態に合わせ、姿勢や動きのクセを確認しながら進めていくため、運動初心者の方や体力に自信がない方でも安心して受けていただけます。