疲れが取れないのはなぜ?頑張りすぎる人に起きている心と身体の変化

疲れが取れないのはなぜ?頑張りすぎる人に起きている心と身体の変化

金沢市のパーソナルトレーニングジム「Conditioning Studio esora」代表、作業療法士の前畑です。
当スタジオでは、身体の不調に悩む方はもちろん、仕事や家事、育児、スポーツに一生懸命取り組む方の「心と身体」を全力でサポートしています。

「しっかり休んでいるはずなのに疲れが取れない」「朝から身体が重い」「やる気が出ないのに頑張り続けてしまう」そんな悩みを抱えながら、毎日を過ごしている方も少なくありません。

当スタジオには、このような不調や疲労、倦怠感、悩みを抱えた方が多くご相談に来られます。

実は、そうした不調がなかなか改善しない場合、”ただ横になって休む” ”睡眠時間を長くとる” ”硬くなっている筋肉をただ揉みほぐす” などのアプローチでは、根本的な解決に至らないことがほとんどです。

その疲れの原因は単なる体の疲労だけではなく、「ストレス」や「脳疲労」、「自律神経の乱れ」など、心と体の両方が関係していることがあります。


今回は、休んでも疲れが取れない理由と、頑張りすぎる人の心と体に起きている変化について、作業療法士の視点から解説するとともに、「整えること」の大切さについてお伝えします。

休んでいるのに疲れが取れないのはなぜ?

「しっかり寝ているはずなのに疲れが取れない」

「休日にゆっくり過ごしたのに身体が重い」

「以前より疲れやすくなった気がする」

そんな感覚を抱いている方は少なくありません。疲れを感じると多くの方は「身体の使いすぎ」「睡眠不足」が原因だと考えます。しかし、実際には、疲労は筋肉だけの問題ではなく、脳や自律神経、そして、心の状態とも深く関係しています。

私は作業療法士・スポーツトレーナーとして18年間、多くの方の心身と向き合ってきました。その中で感じるのは「頑張る人ほど自分の疲れに気づきにくい」ということです。

身体は休めているつもりでも、頭の中では仕事や家族のこと、将来への不安、人間関係などについて考え続けている。そうした状態では、本当の意味で回復することが難しくなります。

まずは、疲れの正体について考えてみましょう。

疲れの原因は「身体」だけではない

疲労というと、運動後の筋肉痛や身体のだるさを思い浮かべる方が多いかもしれません。

もちろん筋肉の疲労も疲れの一つですが、それだけではありません。

例えば、

・肩や首に力が入る

・呼吸が浅くなる

・集中力が続かなくなる

・イライラしやすくなる

こうした変化は、心のストレスが身体に表れているサインとも言えます。

実際に、慢性的なストレスは自律神経のバランスに影響を与え、疲労感や睡眠の質の低下につながることが報告されています。

当スタジオに来られる方の中にも、

「特別な病気はない」「検査では異常がない」

にもかかわらず、疲れや不調を抱えている方が少なくありません。そのような方のお話を聞いていくと、仕事や家庭、競技などで常に気を張り続けているケースが多くみられます。

身体だけでなく、心も疲れている。

それが、なかなか疲れが取れない理由の一つなのです。

心の疲れが身体に現れることもある

私たちは、「疲れ」というと、筋肉の疲労や睡眠不足など、身体的な問題を思い浮かべることが多いかもしれません。

しかし、実際には、心の疲れが身体の不調として現れることも少なくありません。

例えば、

・肩や首がいつも重い

・頭がスッキリしない

・身体がだるい。

・眠っても疲れが取れない

・集中力が続かない

このような状態は、身体そのものの問題だけでなく、ストレスや精神的な負担が関係しているとがあります。

現代は、スマートフォンやSNS、動画配信サービスなどを通して、常に大量の情報に触れる環境にあります。

便利な反面、脳は休む暇がなく、知らないうちに疲労が蓄積していきます。さらに、

「大会や仕事で結果を出さなければいけない」

「家族のために頑張らなければいけない」

「もっと成長しなければいけない」

そんな思いを抱えながら過ごしていると、身体は休んでいるように見えても、心は休めていない状態になります。

私は作業療法士・スポーツトレーナーとして多くの方の心と身体と向き合ってきましたが、慢性的な疲労や不調を抱える人ほど、とても真面目で責任感が強い傾向があります。

特に管理職やキャプテン、チームのまとめ役などはその傾向が強いです。

そして、その多くの方が「自分はまだ頑張れる」と思いながら、心からの疲れのサインを見過ごしてしまっています。

身体の疲れだけでなく、心の疲れにも目を向けること。それが本当の意味で回復するための第一歩になるのではないでしょうか。

【アスリートの現場でも全く同じことが起きています】

これは一般の方に限った話ではありません。常にプレッシャーの中で結果を求められるアスリートにも同じことが言えます。「もっと頑張らなければ」という過度なストレスが交感神経を刺激し続けると、無意識のうちに前ももや肩に力が入り、スポーツの現場で「ブレーキをかけながらアクセルを踏んでいる」状態に陥ります。

いくら筋力トレーニングをしても試合で勝てない、同じ箇所ばかり怪我を繰り返す(スポーツ障害)といった問題は、こうした脳と神経の過緊張による「身体のアンバランス」が根本原因であることが少なくありません。

頑張りすぎる人の身体で起きていること

私たちの体には、本来「活動(頑張る)」と「休む」のバランスを保つ仕組みがあります。

しかし、仕事や家事、育児、スポーツなどで常に頑張り続けていると、そのバランスが少しずつ崩れていきます。

特に責任感が強く真面目な人、責任ある立場のある方ほど、「まだ頑張れる」「自分がやらなければ」と無意識のうちに力が入ってしまいます。

その結果、身体は休むタイミングを見失ったり、休んでいるようで休めていないというような状態となり、疲労や不調が蓄積しやすくなります。

では実際に、頑張りすぎている人の身体ではどのようなことが起きているのでしょうか?

無意識の緊張が抜けなくなる

人にはそれぞれ無意識の癖があります。

例えば、

・考え事をすると肩に力が入る

・集中すると奥歯を噛み締める

・緊張すると身体を丸めたり固めてしまう

・不安を感じると胸が詰まる

こうした反応は、自分では気づきにくいものです。

最初は一時的な反応でも、それが長時間続くことで筋肉の緊張が慢性化していきます。

本来であれば必要な時に力を発揮し、終われば力が抜ける状態が理想です。

しかし、頑張り続ける生活が続くと、身体は常に力が入った状態になり、肩こりや疲れやすさ、睡眠の質の低下などにつながることがあります。

「力を入れているつもりはないのに疲れる」という方は、こうした無意識の緊張が影響しているかもしれません。

呼吸によって身体も変化する

身体の緊張は、呼吸にも大きく影響します。

本来の呼吸は、横隔膜や胸郭がしっかりと動き、お腹が大きく動く穏やかな腹式呼吸が理想です。

しかし、ストレスや緊張が続くと肩や胸での浅い呼吸となりやすくなります。

呼吸が浅くなると身体は十分な休息モードへ切り替わりにくくなり、疲労の回復も遅れやすくなります。

また、呼吸は自律神経とも深く関係しており、浅く速い呼吸が続くと身体は「活動モードが優位」になります。

その結果、

・寝ても疲れが取れない

・朝から身体が重い

・集中力が続かない

・イライラしやすい

といった状態につながることがあります。

疲れが抜けない時は、筋肉や関節だけでなく、「呼吸がどうなっているか」に目を向けることも大切です。

「呼吸」は自律神経を自分の意思で整えることができる唯一の手段なので、是非、深呼吸などからご自身の呼吸を感じていただけると少しずつ変化を感じるかもしれません。

esoraのアプローチ:身体と心を統合した「トータル・コンディショニング」

上記で解説したように、慢性的な不調や痛みは、単なる“筋肉が硬い”という問題ではなく、その人の生活習慣、思考パターン、自律神経の状態、身体の使い方の全てが複雑に繋がっている結果です。

そのため、Conditioning Studio esoraでは、単に痛みのある場所をマッサージしたり、ストレッチしたりするのではなく、「なぜその身体の使い方になっているのか」「なぜ脳や身体が力を抜けなくなっているのか」という、痛みの根本的な背景まで含めて心身全体を整えていきます。

1. 「スマートパルス」による客観的な状態把握

まず、お客様の現在の心身の状態を客観的に把握するために、医療分野でも活用される心拍変動(HRV)をもとに自律神経の状態を測定する「スマートパルス」を使用します。これにより、交感神経と副交感神経のバランス、肉体的・精神的なストレス度、脳や身体の疲労状態を数値として「見える化」します。

その上で、睡眠の質、日常的な身体の使い方、呼吸のパターン、仕事や生活におけるストレスなどを丁寧なカウンセリングで確認し、不調の背景を共同で整理していきます。

2. 全身の繋がりと自律神経を整えるセッション

実際のセッションでは、身体のどこが無意識に緊張しているか、呼吸状態や身体の使い方などを評価し、ボディケアやトレーニングを行います。慢性的な不調を抱えている方は、全身の筋膜や関節が連鎖的に緊張しているケースが非常に多いため、身体の「繋がり」を意識しながら、硬く制限された部分を解放し、コンディションを根本から整えます。

3. 「自分で整えられる感覚」を取り戻す

さらに、必要に応じて、自宅で実践できるセルフケア、深い呼吸法、そして脳疲労に効果的なメディテーション(瞑想)などの指導を取り入れ、自律神経や脳疲労に対して積極的なアプローチを行います。

私たちが目指すのは、マッサージのように「その場だけ楽になる」一時的な施術ではありません。「回復しやすい状態」、「無意識に力が抜ける身体」、そして「自分自身で心身の状態をコントロールし、整えられる感覚」を取り戻していただくことこそが、esoraが提供する本質的な解決策であり、再発しない身体を作るための鍵となります。

「疲れが取れないのはなぜ?頑張りすぎる人に起きている心と身体の変化」まとめ

  • 疲れの原因は別にある: 慢性的なストレスや頑張る癖により「自律神経のバランス」が崩れ、疲労感や睡眠の質の低下につながる。
  • 身体の疲れは心からのサイン: 筋肉の疲労や睡眠不足などの身体的な問題は、ストレスや情報過多により「休めないモード」となった「心からのサイン」。
  • 無意識の緊張が抜けない: 頑張り続ける生活が続くと、身体は常に力が入った緊張状態になり、緊張は慢性化し、自分でも気づかないうちに肩こりや疲れやすさ、睡眠の質の低下などにつながる。
  • 呼吸で身体も変化: 深い呼吸(腹式呼吸)により自律神経や脳疲労を含めた「心と身体の繋がり」全体をトータルで整えることが可能。
  • esoraのアプローチ: 客観的な測定器(スマートパルス)での状態把握から始まり、全身の繋がりを整え、「自分で力を抜ける身体」「自分で整えられる感覚」へと導く。

    「痛み」と「ストレス」の根本原因を知り、一生動けるしなやかな身体へ。
  • 身体の不調や疲れと心の状態は、決して切り離して考えることはできません。「どこに行っても一向に変わらない」「一時的に良くなってもまたすぐに元に戻る」と諦める前に、ぜひ一度、身体と脳・神経の繋がりを見直してみてください。
  • Conditioning Studio esoraでは、臨床経験18年の作業療法士が、身体・動き・心を統合した専門的なトータル・コンディショニングを提供しています。
  • 今回解説したような、マッサージでは治らない慢性的な疲労や原因不明の不調にお悩みの方には、全身の繋がりや自律神経から根本改善を目指す「コンディショニング(ボディケア)」や身体を動かして整える「パーソナルトレーニング」のメニューをおすすめしております。
  • 自律神経測定器を用いた客観的な評価で不調の背景を紐解き、あなたが本来持っている「本来の呼吸」「力を抜き、回復する力」を一緒に取り戻しましょう。
  • 初回体験のご予約・ご相談はこちら

「慢性的な身体の不調」に関するよくある質問

はい、もちろんです。多くのお客様が「原因が分からない」という状態でお越しになります。初回体験では、丁寧なカウンセリングと動作評価、自律神経の測定などを通じて、ご自身では気づきにくい「疲れの根本原因」や「身体が無理をしている背景」を一緒に見つけ出し、分かりやすく解説しますので、安心してお越しください。

指先に専用のセンサーを挟み、約1分間、心拍の微細な変動(心拍変動)を読み取ることで、交感神経と副交感神経のバランス、肉体的・精神的なストレス度、そして血管の健康状態などを客観的な数値として可視化できる安全で非侵襲的な機器です。痛みや不調の背景にある「神経系の疲労度」を把握するために使用します。

ご安心ください。慢性的な不調を抱えている方、特に常に頑張りすぎて力が抜けない状態にある方には、まず「鍛える」ことよりも「整える」こと(過緊張の解放、ボディケア、呼吸法の習得)を最優先に行います。身体の緊張が解け、正しく動かせるための土台ができてから、無理のない範囲で身体操作トレーニングや運動指導へ移行します。お客様一人ひとりの状態に合わせてメニューを組み立てます。

執筆者紹介

前畑 宏樹

著者名

前畑 宏樹

Conditioning Studio esora 代表 / 作業療法士・スポーツトレーナー 医療・スポーツ現場で18年の臨床経験を持つ。 国家資格である作業療法士の医学的知見と現場経験を融合し、身体・動き・心を整える「トータル・コンディショニング」を提供。 「不調をゼロに戻すだけでなく、常に成長し続ける土台創り」を信条に、慢性痛にお悩みの方からトップアスリートまで、挑戦するすべての人に全力で伴走します。 【保有資格】 作業療法士(国家資格) / JARTA認定スポーツトレーナー / WINメディテーションマスタープランナー / 各種心理・マインドフルネスコーチ